九州工業大学 情報工学部 電子情報工学科 尾家・川原研究室


テーマ

インターネットを語る上で重要なキーワードがあります。
どこでもインターネット
現在、i-modeに代表されるように、多くの携帯電話はインターネット機能を付加しています。それによって、私達は手軽にどこでもインターネットを利用できるようになりました。
いつでもインターネット
常時接続環境の普及に伴って、今後のインターネットには、パソコンだけでなく、テレビや冷蔵庫などの家電製品や、車などといったものまで接続されていくと考えられています。
上の2つのキーワードから、i-modeで情報家電が操作できると思えませんか??
そこで今回の研究展は、テーマを

「i-modeがリモコンに!?」

と設定し、デモンストレーションをすることになりました。

日程

会期:2001年11月24日(土)〜25日(日)
会場:九州工業大学 飯塚キャンパス 研究棟 E306

デモの内容

発表で用いたスライド資料 ・・・ [ppt形式:1.61MB][pdf形式:209KB]

デモの内容を簡単に説明すると、

となります。イメージは下図のようになります。


図1 デモのイメージ図


実験ネットワーク

実験ネットワークは下図のようになります。


図2 実験ネットワーク

図2において、実験ネットワークを構成している要素の機能及び役割は以下のようになっています。
表1 実験ネットワークを構成する要素の機能及び役割
機能及び役割
DV 1or2 映像を撮影し、送信機に映像データを送信する。
送信機 1or2 DVから送られたデータを、インターネット上で扱える形式に変換し、それをハブに送信する。
ハブ 送信機1or2から届いたデータを集約し、ルータへ転送する。
ケータイ チャンネル一覧表を表示し、インターネットを介しルータに指示を送信する。
ルータ −Webインターフェースを提供し、ケータイからの指示を受信する。
−ケータイの指示に従い、ハブから届くデータのうち一方のみを受信機へ送信する。
受信機 ルータから届いたデータをモニタで見れる形式に変換し、それをモニタへ送信する。
モニタ 受信機から送られたくるデータをスクリーンに表示する。

Q&Aコーナ

デモの終了後、皆様にはアンケートのご協力を頂きました。
その際、たくさんの質問が寄せられていたので、回答致したいと思います。
Q1. 通信の整理、どのようにするつもりですか?校内のみか、WWW上でか?
Ans.
インターネットというのは、複数のネットワークが相互接続されて、形作られています。また、それぞれのネットワークは、それぞれ別々に管理されています。例えば、実際に交通整理を行っているのは警察が行っていますが、福岡県の管轄は福岡県警といったように、ネットワークもそれぞれ管理されています。学校であれば、学校内のネットワークも学校の先生に管理されている方がいると思います。
そのため、インターネット全体をいきなり全て整理することは非常に難しいです。インターネットは、警察のように誰かが統括しているわけではないためです。そこで、最初は狭い範囲で、少しずつ通信の制御を行っていくと考えられています。例えば、学校内のネットワークという限られた範囲で制御が行われていきます。そこから少しずつ、制御が出来る範囲を広げていき、最終的にはインターネット全体を制御できるように今後も研究を行っていきます。
Q2. 説明の中にあったFOMAについて教えてください。
Ans.
FOMAとは、Freedom Of Mobile multimedia Access(自由なモバイルマルチメディアへのアクセス)の頭文字から構成されている造語です。このFOMAはW-CDMAという通信方式を使っています。W-CDMAとはドコモとノキア等の外国の携帯電話の会社が話し合って決めた次世代移動体通信の無線部分(基地局から端末まで)の規格を示します。この規格が実現されると自分の携帯電話を海外で使うことができるようなグローバルローミング,有線電話なみの高品質な音声の実現,高速で大容量なデータ通信(移動時で最大384Kbps,静止時で最大2Mbps)を実現することができる。FOMAによってPHSが携帯より優れていた音質とデータ通信の速さが携帯電話でも実現できるようになります。これらのFOMAのサービスは10月から東京と横浜の一部で開始されています。福岡には2002年4月から運用が始まる予定となっています。
Q3. インターネットエクスプローラーとNetscapeの違いは?
Ans.
Internet Explorer(インターネットエクスプローラ)やNetscape Navigator(ネットスケエープナビゲータ)は、インターネット上のWebページを閲覧するためのソフトウェア(このソフトウェアをブラウザといいます)の代表格です。
両者の違いはほとんどありませんが、強いて言うならば前者がMicrosoft社の製品であり、後者がNetscape社の製品であるということでしょうか。

WWW(World Wide Web)が普及し始めた頃は、Netscapeの方が断然普及率が高かったのですが(当時は有料であった)、Internet ExplorerがOS(Windows98)に標準搭載されてからは、両者一騎打ちの構図になりました。いまではInternetExplorerがシェアの8割近くを持っており、事実上の世界標準のブラウザになっているようです。

Internet ExplorerとNetscape Navigatorの用語の違いについては以下のサイトを参考にしてください。
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/3809/explorer.html

また、上記2大ブラウザ以外にもどんなブラウザがあるかをもっと詳しく知りたい方は、以下のサイトを参考にして下さい。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/~u0882063/browsers/
Q4. 家のことを制御するならインターネットにまでリモコンをつなぐ必要があるのか?
家庭内のネットワークに接続するだけではだめなのか?
Ans.
すべての家電製品を制御できるサーバを用意して、そのサーバをリモコンで操れば家電製品を1つのリモコンで制御することは確かに可能です。しかし、世界中のどこからでも家の家電製品を操作できることが理想的であると考えられています。たとえば、自分の家の監視カメラでとった映像をリモコンで見ることができれば、どこにいても自分の家の状態を把握することができます。このように、自分の家の家電製品をどこからでも操作できるようにするためには、世界中に張り巡らされているインターネットを利用する必要がでてきます。
Q5. 最終的にどの辺りまではやくなりそうなのですか?
Ans.
電話線(ISDN、ADSL)、光ファイバ、同軸ケーブル(CATV)、電力線、無線等がありますが、最も高速転送が実現できる技術として、光ファイバがあります。
この回線だと、理論的(光の速度)に、50T(テラ)bps(ADSL(1.5Mbps)の3千万倍)の高速化ができます。しかし、回線同士を中継するルータと呼ばれるものが、電子回路的に数G(ギガ)bps(ADSLの数千倍)しかでないので、それが限界になるかもしれません。
Q6. 東京電力、九州電力が電力線を利用したインターネットを開発中と聞いているが成果がみえない。
Ans.
電力線を用いたインターネットでは、既存の電力線を用いて家庭のコンセントにプラグを差すだけで高速なインターネット(メガビット毎秒クラス)を利用することができます。三菱電機ではすでに3年前よりこの研究に着手しており、昨年からは、九州電力と共同でフィールド実験に取り組んでいます。来年の春頃まで実験を行なう予定で、今のところは電力線インターネットが実用上可能かどうかを検証する段階のようです。

九州電力では、福岡市早良区において電力線を用いた通信の試験の実験(2000年10月〜)を行っています。
インターネットの高速化試験
http://www.kyuden.co.jp/company/kigyo/internet/index.html
インターネットの高速化試験の実地について(九州電力)
http://www.kyuden.co.jp/cgi-bin/pa_rel/cre_rel_page.cgi?contrCode=r_20000712_20000712_100001_1001
「インターネットの高速化試験の実施状況について(デモンストレーションハウスの設置)」
http://www.kyuden.co.jp/cgi-bin/pa_rel/cre_rel_page.cgi?contrCode=r_20001207_20001207_100002_1001

しかし、電力線を用いた通信にはいくつか問題があります。日本国内で電力線でデータ通信用に利用できる周波数は450KHzまでと規制されています。最近では日本でも規制の緩和へ向けた検討が始まっており、東電、モデムメーカーなどがこの活動に参加しています。
その他にも、家庭内で使われている家電製品からのノイズの影響による通信速度の低下という問題や、使用する周波数帯域の短波ラジオやアマチュア無線に与える影響などの問題があります。
電力線によるデータ通信にこの帯域が開放されることになれば、高速化が可能になるのはもちん、海外製品の導入による低コスト化も期待できます。国内の電力線インターネットが実現するかどうかは、2002年にも結論が出ることなるといわれています。

参考URL
まだアテにしてはいけない"電力線インターネット"
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0416/plc.htm
それでもまだアテにしてはいけない"電力線インターネット"
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/1001/plc2.htm
三菱電機「電力線(低圧配電線と電灯線)を利用する高速電力線モデムの技術を開発」
http://www.melco.co.jp/news/2000/0907.htm
東電グループ、電力線通信への取り組みを紹介
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2001/0608/ttnet.htm
本格化するBroad Band -電力会社の挑戦-
http://www.shimbun.denki.or.jp/select2/010928-3.html
電力線でインターネットが可能になる日
http://www.atmarkit.co.jp/fpc/kaisetsu/powerlinenet/powerlinenet.html
日経産消研 ウェブ論壇 「豊かな企業の貧しい選択」
http://mfg07.nikkei.co.jp/rim/web-ron/rondan-old/ron010531.htm
Q7. 家庭でのウイルス防止はどの様に考えれば良いですか?
Ans.
ウイルスの感染元はメールからと言うものが多く、怪しそうなメールが届いた場合は開かずに捨てて行きましょう。
また、市販されているアンチウイルスのソフトなどを購入してインストールしておけば、とりあえず良いのではないでしょうか。

九州工業大学 情報工学部 電子情報工学科 尾家・川原研究室
〒820−8502 福岡県飯塚市川津680−4

(尾家研究室のホームページ)
http://infonet.cse.kyutech.ac.jp/
(川原研究室のホームページ)
http://nile.cse.kyutech.ac.jp/


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