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旧尾家・塚本研究室です.尾家祐二 現・九州工業大学学長の情報は こちら.
   
研究業績


発展するインターネットとその技術課題
著者
  尾家 祐二
 
雑誌名/会議名
  第9回情報伝送と信号処理ワークショップ講演予稿集,pp.45-53 1996 年 11 月
 
アブストラクト
  近年のインターネットの拡大は目覚しく、インターネットに接続されているホスト計 算機の台数、トラヒック量、WWWサーバー数などの統計情報は日日大きく更新され、ある 時期の情報はすぐさま古い情報になってしまうほどである。1996年の統計情報では1200 万台以上のホストがインターネットに接続されており、この1年間に約2倍に増加してい る。 ここでは、まず、インターネットの当初の目的について、振り返り、その目的のため にコンピュータネットワークがどのようにして導入されたかを見ていくことにする。 インターネットの始まりについては、今では大変一般的な知識として定着しているか もしれないが、米国のARPANETに端を発している。1969年カリフォルニア大学ロサンゼル ス校(UCLA)に最初のARPANET用の通信ノード (後述するIMP) が設置され、翌年SRI (Stanford Resarch Institute),カリフォルニア大学ロサンゼルス校、カリフォルニア大 学サンタバーバラ校、ユタ大学の4つの通信ノードからなるネットワークの実験が開始さ れた。この計画の発端はさらにその8年前に遡る。1961年当時の米国国防省の高等研究所 であるARPA(the Advanced Research Projects Agency)の使命は、米国軍における各種業 務、活動間に生じる様々な重複を軽減するための新たな技術を研究することであった。 特に、急激に変化する軍事状況下において遂行される一連の活動である指揮、監督の改 善に関心が高かった。そのために、それら一連の活動の情報処理的な側面に関心が払わ れた。そして、この研究プロジェクトの責任者であり、「人間と計算機の共生」と題す る論文を書いている Licklider は、その改善は計算機の利用方法の改善であるという認 識の下、対話的な計算機利用の導入、さらには計算機ネットワークの導入の検討へと、 その関心の対象を広げた。ネットワークの導入によって情報の共有が促進されると期待 したためである。 その後ARPAnet,NSFnet,ギガビットテストベッドなどネットワークの高速化が進んでい った。そして、現在のインターネットに多大な影響を与えたWWW(World-Wide Web)が1989 年頃開発された。ある情報(ワード)が他のテキスト、画像、音声など様々な情報とリン クされそれらの情報がスムーズに表示できるハイパーテキストとよばれる技術を用いて いる。WWWは、GUI(Graphical User Interface)を備えたブラウザー・ソフトウェアであ る Mosaic の登場によって、急速に普及した。利用者は Mosaic,Netscapeなどのブラウ ザー・ソフトウェアを用いて、遠隔地にあるWWWサーバの情報を見ることができる。しか も、そこに提示してある情報は、そのWWWサーバにあるとは限らず、そのような場合にも 情報の提供者がその所在までリンクしてあるために、利用者にとっては検索の手間は不 要になる。こうやって、利用者は関連する情報を次々得ることができる。利用者はそれ らの情報を提供しているサーバがインターネット上に広く分散していることを意識しな いであろう。 今後さらに、共有化のための技術である、分散コンピュータ技術、マルチメディア通 信技術、セキュリティ技術などの研究開発が重要になるであろう。本セッションにおい て、これらの技術について言及されることになると思われる。そして、それらを支える ために、より一層の高速ネットワークが必要になる。したがって、ここでは、特に、高 速ネットワーク構築技術に着目して、その技術課題について考えていくことにする。
 
キーワード
  Internet telephony
 
記述言語
  Japanese
 
 

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